【いわき市】東日本大震災を伝承「いわき震災伝承みらい館」~震災経験者がレビュー~

知って,ふくしま
ふくしま復興し太郎
ふくしま復興し太郎

訪問ありがとうございます!私の簡単なプロフィールは⇩こんな感じです。

~簡単なプロフィール~

2011.3.11 20歳の時に福島第一原子力発電所で被災

 ⇒体験談はこちら【第1話】東日本大震災を福島第一原子力発電所で経験~災害のはじまり~ – ふくしま復興し隊 (fukushima-fukkoushitarou.com)

・原発事故の体験と教訓,廃炉作業の今を伝えていくことがライフワーク

・多くの人に福島の今と魅力を伝え,興味を持ってもらい復興に貢献するため活動中

今回は福島県いわき市にある「いわき震災伝承みらい館」について紹介します。

いわき市の震災経験を追体験することができ,危険意識や防災意識の醸成を図ることのできる施設です。

震災を経験したことでの教訓についても分かりやすく展示されており,お子さんと一緒に学べる施設です。

このブログでは展示物を写真にて紹介していますが,震災当時の思いは現物を見ることで伝わるものだと思います。

ブログを見ていただき少しでも関心を持って頂けたら,是非「いわき震災伝承みらい館」へお越しください!

いわき震災伝承みらい館の概要

福島県は地震、津波に加え、原発事故が重なるという未曽有の複合災害に見舞われました。

「いわき震災伝承みらい館」はいわき市の震災経験をあらためて捉えなおし、震災の記憶や教訓を風化させず確実に後世へと伝えていくことを目的とした施設です。

営業時間9:00〜17:00
休館日月曜日、年末年始(月曜日が祝日の場合は翌平日)
入館料無料
電話番号0246-38-4894
住所〒970-0229 福島県いわき市薄磯3丁目11
公式HPいわき震災伝承みらい館 (memorial-iwaki.com)

⇩「いわき震災伝承みらい館」の紹介動画もあわせてご覧ください。

施設紹介

いわき震災伝承みらい館は2020年5月に開館した施設で,入口付近には海抜10.3mである看板があります。

施設に入る前から当時の津波の高さを実感させられます。

施設に入るとすぐに震災前や震災後の写真が展示されています。

中に進むとメインホールがあり,多くの展示物があります。

2階には展望デッキがあり,海を眺めることができます。

展示紹介

パネル展示

東日本大震災の発災から現在に至るまでの状況を各テーマ(地震、津波、原発事故と避難、復旧、復興)ごとに時系列で展示されています。

地震_M9の巨大地震とM7の直下型大地震

地震による被害にあわせてメカニズムにつても紹介されています。

当時福島第一原子力発電所で被災した私としては,地震被害の写真を見るだけでいまだに当時のことを鮮明に思い出します。

津波_沿岸に襲来した大津波

津波被害の写真にあわせて津波発生の仕組みについて紹介されています。

迫力のある大きな写真は津波の恐ろしさを物語っています。

原発事故と避難_原子力事故の隣に暮らして

原発事故による避難や放射性物質による汚染に関する写真と資料が紹介されています。

復旧_混乱を超えて普通の生活へ

復旧に向けて歩んでいる写真や活動資料が紹介されています。

復興_日本の復興を「いわき」から

復興への活動や道のりが紹介されています。

メイン映像

200インチの巨大スクリーンにて市内で発生した津波の映像が紹介されています。

まるで目の前に津波が迫ってくるような圧巻の映像となっています。

ガイダンス映像

東日本大震災から得られた教訓についてのガイダンス映像が紹介されています。

体験者の生の声はやはり重みが違います。

被災現物展示

【被害にあった黒板・学習机】
卒業式当日に津波の被害にあった「旧いわき市立豊間中学校」の黒板に残る寄せ書きや学習机の実物展示されています。

【タイムレコーダ】

津波の被害を受けて解体した「旧いわき市立豊間中学校」の1階職員室入口に設置してあったタイムレコーダ。津波が到達した時刻で止まっています。

【分電盤】

津波の被害を受けて解体した「旧いわき市立豊間中学校」の1階ホール上部に設置してあった分電盤。津波は1階の天井までせまり,津波の衝撃でケースがへこんでいる。

【学習机】

津波の被害を受けた「旧いわき市立豊間中学校」の学習机。

奇跡のピアノ

このグランドピアノは,旧いわき市立豊間中学校の体育館で東日本大震災に伴う大津波に襲われたため,砂と海水によるダメージが大きく,鍵盤を押してもかすかな音しか出ない状態にありました。

市内でピアノ店を営む遠藤洋さんは,このようなピアノを目の当たりにして,「寄贈した方の思いをずっと残したい」,「震災で多くのものを失っても,人と人の絆は失いたくない」という熱い思いを抱きながら,復活に向けて修復することを決意しました。

修復作業は時間の経過とともに困難を極めていきましたが,遠藤さんのご家族6名の件名な努力の末,震災から半年後の2011年12月,ついにこのピアノはよみがえり,今では「奇跡のピアノ」と呼ばれるようになりました。

ハンズオン展示

直接手に触れて学べる防災グッズ等の体験型展示です。

クイズ形式になっており,考えながら学ぶことができます。

タッチパネル展示

タッチパネルを操作して、地震発生時や避難所生活をシミュレーションで学び、震災前後のまちの変遷を見ることができる体験型展示です。

感想

震災当時の写真や映像はどれも印象的で,震災経験者は当時を鮮明に思い出すものになっていると感じました。

特に巨大スクリーンに映し出される津波の映像は迫力があり,津波の恐ろしさを感じさせるものでした。

ハンズオン展示やタッチパネル展示はクイズ形式で学べるものとなっており,親子で一緒に学ぶことができると感じました。

全体的な印象としては,いわき震災伝承みらい館は地震と津波に関する資料がとても充実しており,日ごろからの防災意識を見直すきっかけになる施設だと感じました。

津波被害を受けた方の生の声や当時の現物から生々しさを感じることができるので,是非来館することをおすすめします。

おすすめ施設

震災遺構 浪江町立請戸小学校

津波被害の恐ろしさを小学校丸ごと使って知ることができます。生々しさがひしひしと伝わる施設となっています。

⇩ブログで紹介していますのであわせてご覧ください。

廃炉資料館

原発事故について詳しく知ることのできる施設です。

⇩ブログで紹介していますのであわせてご覧ください。

東日本大震災・原子力災害伝承館

福島県全体の目線で震災を伝承する施設です。

⇩ブログで紹介していますのであわせてご覧ください。

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