【双葉町】話題のウォールアート見てきた!驚きと感動の「FUTABA Art District」!

知って,ふくしま
ふくしま復興し太郎
ふくしま復興し太郎

訪問ありがとうございます!私の簡単なプロフィールは⇩こんな感じです。

~簡単なプロフィール~

2011.3.11 20歳の時に福島第一原子力発電所で被災

 ⇒体験談はこちら【私の体験談】東日本大震災津波と原発事故~第1話_災害の始まり~ – ふくしま復興し隊 (fukushima-fukkoushitarou.com)

・原発事故の体験と教訓,廃炉作業の今を伝えていくことがライフワーク

・多くの人に福島の今と魅力を伝え,興味を持ってもらい復興に貢献するため活動中

今回は福島県双葉町にあるウォールアートを見てきましたので紹介します。

人のいなくなった町を彩る大迫力のウォールアートは,双葉町の新たな始まりを感じされてくれます。

復興のきっかけの一つとして,双葉に再び人が集まり,活気が戻ることを願います。

町全体がアートの様な双葉町に是非遊びに来てください!

FUTABA Art Districtとは?

双葉町は東日本大震災と福島第一原発事故により全町避難を余儀なくされました。

原発事故により汚染された地域は長年,立ち入ることを規制されました。ようやく規制緩和が行われましたが,町民はほとんど戻っておらず閑散とした町となってしまいました。

そんな双葉町を盛り上げようと発足されたのが「Futaba Art District(フタバアートディストリクト)」プロジェクトです。

「双葉町をアートで再生させたい!」という一人の町民の想いから始まり,アートカンパニー「Over Alls(オーバーオールズ)」協力のもと双葉町に色鮮やかなアートが広がっていきます。

アートが街を復興させるのではない。

復興させるのは人々だから。

僕たちがやろうとしているのはアートで「WOW!」を生み出すこと。

それが火種となり、アクションへと繋がっていく

「WOW!」があれば、「HOW」はあとからついてくる。と信じて。

FUTABA Art District | OVERALLS
FUTABA | OVER ALLs
オフィスアート、店舗の壁画、ライブペイント、ウォールアート、オーダーアートの会社です。

⇩「FUTABA Art District」の紹介動画もあわせてご覧ください。

ウォールアート紹介

作品「Graph Balcony」

これはOVER ALLsが双葉町に最初に描いた作品です。

ジュリエットの手摺りは、放射線量のグラフ。
数値があともう少し下がれば、ロミオと手を繋ぐことができる。

除染作業の防護服を着たロミオ。
マスクを外しジュリエットに向けて手を伸ばす。
もう少しで、きっと、彼女と手を繋ぐことができる。

今の双葉町を象徴するような作品です。

作品「HERE WE GO」

「ここ」には,かつて町の人々に愛されたお店が確かに存在しており,「ここ」から新たなスタートが始まるということを表現しています。

「ここにいる」,「ここから始まる」という強い意志が伝わってきます。

確かに一時は双葉町に誰もいなくなりましたが,忘れたことはありません。

気持ちはいつでも双葉であり,そしてようやくここから始められる。

「ふたば,ふたたび」後は復興するだけです!

作品「ファーストペンギン」

双葉町で育った人ならだれもが知っているファストフードのお店「ペンギン」。そこで働いていた「双葉町のお母さん」のウォールアートです。

変わりゆく双葉町の中で、変わらないもの。それは人々の想い。

朝日が昇る、そんなイメージのカラーで描かれた壁画。

ドーナツの穴からは、きっと未来が見えている。

優しい笑顔で双葉町を見守ってくれているようです。

ドーナッツの穴からは双葉町の復興した姿が見えているのでしょうか?

いつかこの絵の前に大勢の人が集い,活気があふれることを願います。

作品「FUTABA」

この建物のオーナーには当時2歳の息子がいて、今ではもう12歳になる。

本来ならこの子も双葉町で育っていたのだろう。

双葉町はこの10年の間。それがなくなってしまった。しかし、子供たちは成長し、未来へ進んでいる。

そんなときの経過を表現した作品です。

作品「BACK TO THE FUTABA」

車を運転する父が指さす先には、現在の新しい双葉駅。彼の後ろには10年前の双葉町の風景があります。

車のバックミラーに映る過去と、フロントガラスに映る現在の双葉町の景色で時の変化を表現しています。

10年という時の流れは見慣れたはずの町をすっかり変えてしまいました。

どんな思いで10年ぶりに我が家へ帰ったのでしょうか。

「それでもやっぱり双葉に戻りたい!」そんな思いが込められているのかもしれません。

作品「だるまさんがすすんだッ」

双葉町には江戸時代から伝わる「ダルマ市」という伝統的なお祭りがあり,伝統の「双葉ダルマ」がモチーフになった作品です。

ダルマは転んでも必ず起き上がる。復興という綱を再び引き始め,だるまさんが進んだということを表現しています。

赤・青・黄色の色は避難によりばらばらになった町民を表現しており,その色たちが再び集まり力強くゆるぎない黒い目になることを表現しています。

黒い目には双葉町で再び行われるだるま市の未来が描かれています。

この未来を一日も早く現実にしたいと願います。

作品「HERE WE ARE~ヨイショ!~」

このウォールアートは江戸時代から受け継がれてきた伝統行事「ダルマ市」での一大イベント『巨大ダルマ引き』を表現しています。

力を合わせて未来に向かって,復興を手繰り寄せる老若男女の手が描かれました。

10年前、3月11日を境になくなってしまった町の賑わいと色。

無くなってしまったものを、取り戻す。手繰り寄せる。

そんな思いを込めて、力強く綱を引く皆の手をカラフルに描かれています。

みんなが手を取り合い,そして次へ繋がっていく。

双葉がまた一つとなり,力強く未来を引き寄せる思いが込められた作品だと感じました。

⇩紹介動画もあわせてご覧ください。

作品「常〜NOrMAl〜」

このウォールアートは国の重要無形民俗文化財にも指定されており,1000年以上もの伝統を誇る福島県相馬市を中心に行われる伝統行事「野馬追(のまおい)」を表現しています。

約400騎の騎馬武者が甲冑をまとって走り出し、戦国時代さながらの光景を楽しむことができる行事として知られています。

「日常」を続けること。結果的にそれが復興に繋がるのかもしれないが,復興のためにやる特別なことではない。

そんな野馬追に関わる人の「常」を描きたくて,日常の仕事着と鎧兜が重なる絵にしたそうです。

震災から10年。過去の話はしない。

必要なのは「変化」ではなく、「常」であろうとする強さ。

その強さをもって、未来へと進んでいく。

復興に特別はなく,日々を積み重ねた上に未来があるだけなのだと考えさせられました。

震災により失った日常は戻ることはないけれども,今を積み重ね新たな未来へ目指していこうと思わせてくれる作品だと思います。

まとめ

「FUTABA Art District」はどれもカラフルで大迫力な作品ばかりで,感動できる作品です。

どの作品にも双葉町への熱い思いが込められており,心に訴えるものがあります。

是非双葉町に来て,ウォールアートと込められた想いを感じてください!

ブログではほかにも双葉町のおすすめスポットを紹介していますのであわせてご覧ください。

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