【福島第一原発】2号機燃料デブリ取り出しロボットアームの映像公開

廃炉の軌跡
ふくしま復興し太郎
ふくしま復興し太郎

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~簡単なプロフィール~

2011.3.11 20歳の時に福島第一原子力発電所で被災

 ⇒体験談はこちら【第1話】東日本大震災を福島第一原子力発電所で経験~災害のはじまり~ – ふくしま復興し隊 (fukushima-fukkoushitarou.com)

・原発事故の体験と教訓,廃炉作業の今を伝えていくことがライフワーク

・多くの人に福島の今と魅力を伝え,興味を持ってもらい復興に貢献するため活動中



2号機燃料デブリ取り出しロボットアームの映像公開

『2号機原子炉建屋』出典:東京電力ホールディングス

福島第一原子力発電所 2号機で,事故により溶け落ちた核燃料「燃料デブリ」の取り出しに向け,使用するロボットの映像が公開されました。

今回公開されたのは,2号機での「燃料デブリ」取り出しに使用するロボットアームなどの動作試験の映像です。

この装置は国際廃炉研究開発機構(通称,IRID)三菱重工がイギリスメーカと共同開発したもので,長さ約22メートル,重さは4.6トンあります。

2021年7月にイギリスから神戸造船所に持ち込まれ,動作試験と操作員の訓練が行われています。

この装置で2号機原子炉内に侵入し,原子炉内部の状況調査及び燃料デブリを1グラム程度取り出すことを目的としています。

出展:東京電力ホールディングス

今後,2022年2月にロボットアームを福島県楢葉町にある「日本原子力開発機構楢葉遠隔技術開発センター」へ移し,原子炉を模擬したモックアップ施設にて試験を行います。

ロボットアームを使った「燃料デブリ」取り出しについては2022年内を目指しています。

⇩ロボットアームの詳細についての紹介映像はこちら



まとめ

東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故から11年経過し,ようやく最大の課題である「燃料デブリ取り出し」に一歩近づきます。

今回は燃料デブリ1グラムの取り出しであり,約600トンあるといわれる燃料デブリを考えると取り出し完了がいつになるのか想像できません。

しかし,少量でも燃料デブリの取り出しは次へつながる大きな一歩になります。

ロボットアームによるデブリ取り出しについてもまだ多くの課題があります。課題解決に向けて日々開発と操作員の訓練が行われており,着実に準備は進んでいます。

燃料デブリ取り出しは今まで誰も経験のない難易度の高いものです。失敗する可能性もありますが,たとえ失敗したとしても次へ生かし必ず燃料デブリ取り出しを完了させます。

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