こんにちは。この記事では、NISAという制度を使って賢く資産運用する方法についてお話しします。
NISAとは、少額投資非課税制度の略で、国が用意してくれたお得な制度です。NISAを利用すると、投資による利益に対して税金がかからなくなります。
つまり、株式や投資信託などで得た配当や売却益がすべて手元に残るということです。
しかし、NISAにはいくつかのルールや注意点があります。初心者の方は、これらをしっかり理解してからNISAを始める必要があります。
そこで、この記事では以下の内容を解説します。
- NISAの種類と特徴
- NISAの始め方とおすすめの金融機関
- NISAで投資するおすすめの銘柄やファンド
- NISAのメリットとデメリット
- NISAの注意点とよくある質問
この記事を読んで、あなたもNISAで賢く資産運用してみませんか?
それでは、早速見ていきましょう!
NISAの種類と特徴
まずは、NISAの種類と特徴について説明します。
- 一般NISA(通常のNISA)
- ジュニアNISA(未成年向けのNISA)
- つみたてNISA(積立投資専用のNISA)
それぞれの特徴を表にまとめました。
種類 | 対象年齢 | 年間非課税枠 | 非課税期間 | 投資方法 | 投資できる商品 | 払い出し制限 |
---|---|---|---|---|---|---|
一般NISA | 20歳以上2 | 120万円 | 5年 | 積立・一括 | 株式、投資信託など | なし |
ジュニアNISA | 19歳まで2 | 80万円 | 5年 | 積立・一括 | 株式、投資信託など | 18歳まで制限あり |
つみたてNISA | 20歳以上2 | 40万円 | 20年 | 積立投資のみ | 一部の投資信託・ETFのみ3 | なし |
1: NISAを始める : 金融庁 https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa/start/index.html 2: 成年年齢引き下げの民法改正に伴い、2023年1月よりジュニアNISAは17歳まで、一般NISAとつみたてNISAは18歳以上に変更されます。 3: つみたてNISAで投資できる商品は金融庁が定めた「つみたてNISA対象商品リスト」から選ばれます。詳しくはこちらをご覧ください。https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/tsumitate/list/index.html
この中から自分に合ったものを選ぶことができますが、両方開設することはできません。
一般的には、少額の積み立てならつみたてNISA、株式などつみたてNISAでは投資できない商品に投資したい場合は一般NISAを選びます。
この記事では、一般NISAについて中心に解説していきます。
NISAの始め方とおすすめの金融機関
次に、NISAの始め方とおすすめの金融機関について紹介します。
NISAを始めるには、まずNISA口座を開設する必要があります。NISA口座は、証券会社や銀行などの金融機関で開設できますが、どこで開設するかによって手数料や取り扱い商品が異なります。
そのため、自分の投資スタイルや目的に合った金融機関を選ぶことが大切です。NISA口座を開設する際には、以下の点に注意してください。
- NISA口座は1人1つしか開設できない
- NISA口座は年度ごとに更新する必要がある
- NISA口座は他社への移管ができない
- NISA口座は非課税期間終了後に自動的に特定口座に移行する
では、具体的にどの金融機関がおすすめなのでしょうか。
私がおすすめするのは、ネット証券です。ネット証券とは、インターネット上で取引を行う証券会社のことです。
ネット証券のメリットは以下の通りです。
- 取引手数料が安い
- 取り扱い商品が豊富
- オンラインで簡単に開設できる
- 便利なツールやアプリが充実している
ネット証券の中でも特におすすめなのは、SBI証券です。
SBI証券はネット証券最大手として頭一つ抜けており、以下のような特徴があります。
- 国内株式や投資信託などの取引手数料が無料(1日100万円まで)
- 米国株や中国株など9カ国の外国株や投資信託、ETFなど多彩な商品を取り扱っている
- IPO(新規公開株)の取扱銘柄数が多く、抽選確率も高い
- 2023年からはマネックスカードを使った積立が開始(1%ポイント還元)
SBI証券のNISA口座の開設方法について、簡単に紹介します。
基本的には、SBI証券のサイトから開設して画面通りに進むだけです。
- SBI証券に口座開設 https://www.sbisec.co.jp/ETGate/
- サイト内にログインし「取引と口座開設」の中からNISAをクリック
- 画面の指示に従い申請すると、2~3週間程度でNISA口座の開設が完了
NISAで投資するおすすめの銘柄やファンド
さて、NISA口座を開設したら、次はどんな銘柄やファンドに投資するかを決める必要があります。
NISAで投資できる商品は、株式や投資信託、ETF、REITなど多岐にわたりますが、その中でも特におすすめなのは
投資信託とは、多くの人から集めたお金をプロの運用者が株式や債券などに分散投資する商品です。投資信託のメリットは以下の通りです。
- 少額から始められる
- プロに任せることで時間や手間がかからない
- 分散投資によりリスクを低減できる
- 配当や売却益がNISAで非課税になる
投資信託の種類は大きく分けて2つあります。
- アクティブ型:運用者が市場を分析して積極的に売買するタイプ
- パッシブ型:市場全体を追従する指数や平均値に連動するタイプ
アクティブ型は市場平均よりも高いリターンを目指しますが、運用者の判断によっては失敗する可能性もあります。また、運用費用が高いことが多いです。
パッシブ型は市場平均と同じリターンを得ることを目指します。運用者の判断に左右されないため、安定感があります。また、運用費用が安いことが多いです。
どちらのタイプを選ぶかは、自分の投資目的やリスク許容度によって異なりますが、初心者の方はパッシブ型の投資信託から始めることをおすすめします。
パッシブ型の投資信託の中でも特におすすめなのは、インデックスファンドと呼ばれるものです。インデックスファンドとは、日経平均株価やTOPIXなどの株価指数に連動するように運用される投資信託です。
インデックスファンドのメリットは以下の通りです。
- 市場全体の動きに連動するため、個別銘柄の選択ミスや値動きの予測が不要
- 運用費用が非常に安い(年率0.1%以下)
- 長期的に見れば市場平均以上のリターンが期待できる
インデックスファンドの具体的な銘柄としては、以下のようなものがあります。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):世界中の株式市場に分散投資できるインデックスファンド
- eMAXIS Slim 日経225:日本株式市場を代表する日経平均株価に連動するインデックスファンド
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):米国株式市場を代表するS&P500指数に連動するインデックスファンド
これらのインデックスファンドは、SBI証券で取引手数料無料で購入できます。また、毎月一定額を自動的に積み立てることも可能です。
NISAでインデックスファンドに投資することで、少額からでも世界中の株式市場に分散投資し、長期的に安定したリターンを得ることができます。NISA初心者の方はぜひ試してみてください。
NISAのメリットとデメリット
ここまで、NISAの種類と特徴、始め方とおすすめの金融機関、投資するおすすめの銘柄やファンドについて解説しました。
では、NISAを利用することで得られるメリットとデメリットは何でしょうか。
NISAのメリットは以下の通りです。
- 投資による利益に対して税金がかからない
- 少額から始められる
- 運用によって生じた資産の使い道も自由
- 途中解約が可能
- NISAで生じた売却損益や、非課税対象として受け取った分配金や配当金については、確定申告の必要もない
NISAのデメリットは以下の通りです。
- NISA口座は1人1つしか開設できない
- 新規での投資が対象で、現在保有している株式や投資信託をNISA口座に移すことはできない
- 一般NISAで取引した損益は、他の口座(一般口座や特定口座)と損益通算ができない。また、損失を翌年以降に繰り越しすることもできない
- 非課税期間が終了した一般NISA口座内で保有する金融商品を他の口座(一般口座や特定口座)に移管する場合、移管時の時価が他の口座における取得価額になる。そのため、非課税期間内に保有資産が値下がりしている場合には、一般NISAの非課税のメリットを享受できず、また、その後売却する際の税金は当該取得価格(値下がり後の時価)を基に算定されることになる
以上がNISAのメリットとデメリットです。NISAは非課税という大きなメリットがありますが、それだけではなく、デメリットや注意点もしっかり理解しておく必要があります。
NISAの注意点とよくある質問
最後に、NISAを利用する上で知っておくべき注意点とよくある質問について紹介します。
注意点
- NISAは非課税期間が終了すると自動的に特定口座に移行します。その際、非課税期間内に保有資産が値上がりしていた場合は、移行時点で譲渡所得税が発生します。そのため、非課税期間終了前に売却するかロールオーバーするかを検討しましょう。
- NISAは年度ごとに更新する必要があります。更新しない場合は翌年以降の非課税枠を利用できません。更新手続きは各金融機関のサイトから行えます。
- NISAは他社への移管ができません。金融機関を変更したい場合は、一度全て売却してから新しい金融機関で再開設する必要があります。その際、売却益に対して税金がかかる可能性があります。
よくある質問
- Q. NISAと特定口座の違いは何ですか?
- A. NISAは非課税枠内で購入した金融商品に対して、利益にかかる税金が非課税になる制度です。特定口座は一般的な投資口座で、利益に対して約20%の税金がかかります。ただし、特定口座では損益通算や繰り越し控除ができるので、損失が発生した場合は税金の負担を軽減できます。
- Q. NISAとiDeCo(個人型確定拠出年金)の違いは何ですか?
- A. NISAとiDeCoはともに国が用意したお得な制度ですが、目的や仕組みが異なります。NISAは非課税枠内で購入した金融商品に対して、利益にかかる税金が非課税になる制度です。iDeCoは年金制度の一つで、所得から控除された金額を積み立てて運用し、老後に年金として受け取る制度です。iDeCoでは積み立て時に所得税や住民税が控除され、運用時にも非課税となりますが、受け取り時には所得税や住民税がかかります。また、iDeCoでは途中解約や払い出し制限があります。
- Q. NISAの非課税期間はどうやって決まるのですか?
- A. NISAの非課税期間は、NISA口座を開設した年から5年間です。例えば、2023年にNISA口座を開設した場合は、2023年から2027年までが非課税期間となります。ただし、2024年以降は新しいNISA制度に移行するため、非課税期間や非課税枠が変わります。詳しくはこちらをご覧ください。https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/new/index.html
まとめ
この記事では、NISAという制度を使って賢く資産運用する方法についてお話ししました。
NISAは非課税という大きなメリットがありますが、それだけではなく、デメリットや注意点もしっかり理解しておく必要があります。
NISAを始めるためには以下のステップを踏みましょう。
- 自分に合ったNISAの種類を選ぶ
- おすすめの金融機関でNISA口座を開設する
- 投資するおすすめの銘柄やファンドを選ぶ
- 非課税期間や更新手続きなどを確認する
この記事があなたのNISAでの資産運用の参考になれば幸いです。
・つみたてNISA早わかりガイドブック : 金融庁 (fsa.go.jp)
・初心者向けにNISAの始め方を解説!注意点や銘柄選び方も紹介 (hoken-room.jp)
・資産運用おすすめランキング!初心者が少額から始められる方法も解説 (minkabu.co.jp)
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・NISA(ニーサ)おすすめ投資信託・ファンドランキング[2023年] | 積立ビルダーズ (avacs.co.jp)
・つみたてNISAおすすめランキング – みんかぶ(投資信託) (minkabu.jp)
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・NISAのしくみとメリット・デメリット、効果的な運用方法をわかりやすく解説します| 【ヒトトキ】三井住友カード (smbc-card.com)
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