訪問ありがとうございます!私の簡単なプロフィールは⇩こんな感じです。
~簡単なプロフィール~
・2011.3.11 20歳の時に福島第一原子力発電所で被災
⇒体験談はこちら【私の体験談】東日本大震災と原発事故~第1話_災害の始まり~ – ふくしま復興し隊 (fukushima-fukkoushitarou.com)
・原発事故の体験と教訓,廃炉作業の今を伝えていくことがライフワーク
・多くの人に福島の今と魅力を伝え,興味を持ってもらい復興に貢献するため活動中
第12話_名もなき英雄たち
これは⇩第11話からの続きです。
今回は⇩の頃に経験した話です。
高線量
イチエフの現場は日々めまぐるしく変わっていきます。
多くの問題が山積しており,全ての作業が緊急で行わなければなりませんでした。
しかし,作業員の多くは避難しており人手が全く足りない状況でした。
そんな状況下ではありますが,吉田所長の指揮のもと皆が一刻も早い事故収束に向けて全力を尽くしていたと思います。
多くの作業の障害となったのは,水素爆発にて飛散した原子炉建屋の瓦礫です。巨大なコンクリート片や鉄骨がそこら中に散らばり,重機の行く手を阻みました。
しかも,この瓦礫は汚染しているため敷地全体の線量が高くなり長時間の作業ができない環境でした。
私が直接関係したわけではありませんが,高線量の瓦礫撤去には重機や作業員の確保,線量対策などを短時間で行う必要があり苦労したと聞いています。
他にも溶け落ちた燃料(以下デブリ)を冷却するためにポンプ車にて原子炉建屋上部からの注水や,その注水にて発生する大量の汚染水の処理,汚染水を保管するためのタンク設置などすべて早急に行う必要がありました。
当然今まで誰もそんな作業をしたことはありません。
私の勝手な思い込みですが,それでもここまでこれたのは皆が「俺たちがなんとかするんだ!」という強い意志があったからだと思います。
当然技術面や物資では東京電力だけでは対応できなかったと思います。政府やアメリカ,多くの協力企業の協力があってこそ成し得た結果だと思います。
⇩当時のイチエフを取材した映像がありますのであわせてご覧ください。
⇩2011年9月の現場映像がありますのであわせてご覧ください。
マイプラント意識
イチエフに入社して先輩によく言われたのは「マイプラント意識(*1)を持て」でした。
震災後,長年イチエフで勤務していた上司からよく聞いたのは
30年以上働いてきた場所がこんなことになってしまってすごく悲しい。
それでもこの状況を帰れるのは現場を一番知っている俺たちしかいないんだ。
という話でした。
*1マイプラント意識:発電所(プラント)に対しわが子の様に愛情、愛着を持つこと。日ごろから自分のプラントである意識を持つことで責任感や些細な変化に敏感になりプラント安全に繋がる。
イチエフで働いていた上司,同僚の中には多くの地元出身者(大熊町,双葉町,富岡町等)がいます。当然皆避難を余儀なくされ,家族とも離れ離れの人もたくさんいました。津波で家と家族すべて失った人もいます。
そんな状況でもイチエフに戻ってきたのは一人一人が強い責任感を持っていたのかもしれません。
多くの人の協力を得ながら現場作業はすごい勢いで進んでいきました。
通常設備を設置するとなると数か月必要です。大型の設備となれば年単位で時間がかかります。
イチエフではそれが数日から数週間で行われていきました。誰もやったことのないことのため,手配や作業には相当な苦労があったと思います。
当時あの過酷な環境下で,最前線に立って作業に当たっていただいた皆様に,この場を借りて心より感謝致します。事故の状況を知りながらもイチエフに戻ってきてくれた方たちのおかげで,今のイチエフがあります。
映画「fukushima50」の様に語られることはないかもしれませんが,皆さんのいた事実は変わりません。
このブログでは少しでもそんな事実を語り継げるように努力致します。
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この続きは⇩をご覧ください。
映画「fukushima50」
東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故について映画「fukushima50」で忠実に表現されていますので,ぜひ一度ご覧ください。
⇩ブログで紹介していますのであわせてご覧ください。
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