訪問ありがとうございます!私の簡単なプロフィールは⇩こんな感じです。
~簡単なプロフィール~
・2011.3.11 20歳の時に福島第一原子力発電所で被災
⇒体験談はこちら【私の体験談】東日本大震災と原発事故~第1話_災害の始まり~ – ふくしま復興し隊 (fukushima-fukkoushitarou.com)
・原発事故の体験と教訓,廃炉作業の今を伝えていくことがライフワーク
・多くの人に福島の今と魅力を伝え,興味を持ってもらい復興に貢献するため活動中
第9話_イチエフでの生
これは⇩第8話からの続きです。
今回は⇩の頃に経験した話です。
夕食
免震重要棟についたときには既に夕方になっていました。
上司から
今日はもう現場作業はない。
明日から頑張れるよう,まずはこの環境に少しでも慣れてくれ
と言われます。
上司や同僚から現場の状況や明日の予定などを聞きます。
今現場はどんな状況なんですか?
とりあえず現場は落ち着いて,今は瓦礫の撤去や大量の汚染水処理の対応をしているよ。
爆発の危機は去ったとはいえ,現場の線量はとても高くて近づけない場所がいっぱいあるからなかなか作業が進まないのが現状だよ。
みんな避難して連絡が取れないからなかなか現場に人が集まらなくている人で何とかやらなきゃいけないんだよ。
ほんとに来てくれて助かるよ。
役に立てるか分かりませんが,出来ることは何でもやりますので指示してください!
そのやる気はありがたいけど,まだ初日だから体力温存しといてくれよ。
悪いんだが1週間は帰れないと思ってくれ。
今は現場優先だから代わりの人が来るまでは帰せないんだ・・・
分かりました。
事故直後,役に立てなかった分頑張ります!
明日からは現場の把握と調査に同行してくれ。
今日はそろそろ夕食にしよう。
水を入れるだけで食べれるというものです。
初めて食べたときは物珍しさもあり「意外と美味しい」と思いました。しかし,それは最初だけでやはり冷たいごはんは進んで食べたいと思えるのもではありません。
当時一通りの種類を食べましたがドライカレーがスパイスが効いているため一番マシだったと思います。
他にはカンパンや缶詰など保存できるものがありました。
特に非常食の中で一番マシだったのがやきとりの缶詰です。タレが甘いため,疲れた現場では貴重な甘味料になっていました。
ずっとこんなのばかり食べてるんですか?
何言ってるんだ?食べれるだけだいぶマシになったんだぞ
震災直後は免震重要棟に僅かな備蓄しかなくって大変だったよ。
非常食はカンパンやクラッカーばっかりで喉が渇くのに,水が少ないから2人で500mlを分け合ってたんだよ
今は非常食と水は人数分届くようになったからまだいいかな
私はそんな話を聞かされ冷たいごはんを黙って食べるしかできませんでした。
⇩当時の免振重要棟内が分かる映像がありますのであわせてご覧ください。
就寝
夕食を食べ終わると
早く段ボール確保してきた方がいいぞ
え?何に使うんですか?
床にそのまま寝るのはつらいから床に段ボールを敷いて寝るんだよ
段ボールは人気ですぐなくなるから早く取ってきな
と言われます。
当時の免振重要棟は当然寝具なんてものはなく毛布もほとんどありませんでした。
その上,狭い建物の中に数百人いるため足を伸ばして寝れる場所は取り合いになります。
廊下の両端には寝ている人で埋め尽くされます。当然机の下にも寝ている人がいます。
寝る場所を探していると
寝るときはタイベック着てフードをしっかりかぶるんだぞ
寒いからですか?
それもあるけど,それより床が汚染しているからそのまま寝ると髪の毛汚染して剃ることになるよ
と教えてくれました。
その日はタイベックを着てフードをしっかりかぶり,床に段ボールを敷いて寝ました。
当然そんなもので寝れるわけもありません。浅い眠りを繰り返しながら気づくと朝になっていました。
⇩当時の免振重要棟の雰囲気が分かる映像をあわせてご覧ください。
・
・
・
この続きは⇩をご覧ください。
映画「fukushima50」
東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故について映画「fukushima50」で忠実に表現されていますので,ぜひ一度ご覧ください。
⇩ブログで紹介していますのであわせてご覧ください。
買って復興応援
「復興応援したいけど遠くて行けない」という方は是非福島の特産品を買って応援お願いします。
ブログで特産品を紹介していますので是非参考にしてみてください!
ふくしまの一押し特産品「三大銘菓」_「ままどおる」
ふくしまの一押し特産品「三大銘菓」_「薄皮饅頭」
ふくしまの一押し特産品「三大銘菓」_「ゆべし」
カタログギフト
「福島県産品を知人や友人に送りたいけど何を送ったらいいか分からない」という方にはカタログギフトはいかがでしょうか?
以下より購入できますので参考にしてみてください。
コメント