【ふくしま紹介】廃炉資料館~福島第一原発事故の経験者の感想~

知って,ふくしま

訪問ありがとうございます。

ふくしま復興し太郎です。

私の簡単なプロフィールは↓こんな感じです。

~簡単なプロフィール~

2011.3.11 20歳の時に福島第一原子力発電所で被災

 ⇒体験談はこちら【第1話】東日本大震災を福島第一原子力発電所で経験~災害のはじまり~ – ふくしま復興し隊 (fukushima-fukkoushitarou.com)

・原発事故の体験と教訓,廃炉作業の今を伝えていくことがライフワーク

・多くの人に福島の今と魅力を伝え,興味を持ってもらい復興に貢献するため活動中

  今回は福島第一原発事故に関する資料をまとめた『廃炉資料館』について紹介します。

1.結論

『廃炉資料館』は次の人に是非見学して頂きたい施設です。

 ・福島第一原発事故に少しでも興味を持っている方

 ・福島第一原発事故を詳しく知りたい方

 ・東京電力が福島第一原発事故により学んだ教訓を知りたい方

 ・福島第一原発事故について後世に知って頂きたい方

出典:東京電力ホールディングスHPより(「東京電力廃炉資料館」の概要 (tepco.co.jp))

私は特に修学旅行でこの廃炉資料館に訪れて欲しいと強く願っています。これからの未来を担っている若い世代にこそ福島第一原発事故について学び,教訓を生かして頂きたいと思います。

『廃炉資料館』無料で見学することができます。日々行われている廃炉作業の今を知ることができますので何度も来て「今廃炉作業はなにをしているのか」「廃炉作業はどこまで進んだのか」を見て頂ける施設となっています。

是非一度だけではなく何度でも見学することをお勧めします。

2.基本情報

当社は、発電所周辺地域をはじめとした福島県の皆さま、そして多くの皆さまが、福島原子力事故の事実と廃炉事業の現状等をご確認いただける場として、「東京電力廃炉資料館」を開館いたしました。

出典:東京電力ホールディングスHPより
施設名東京電力 廃炉資料館
住所〒979-1111 福島県双葉郡富岡町大字小浜字中央378
開館時間9時30分~16時30分
休館日毎月第3日曜日および年末年始
入館料無料
備考駐車場有り(無料)
施設ホームページ東京電力 廃炉資料館

交通手段としては廃炉資料館見学後に他の施設等への移動も考えると車で行くことをお勧めしします。

電車で行く場合は、JR常磐線の富岡駅下車から廃炉資料館までの距離は約1200m。廃炉資料館のホームページでは、富岡駅から徒歩15分・タクシー5分と案内しています。

出典:東京電力ホールディングスHPより

3.施設概要

『廃炉資料館』の展示は大きく1階と2階に分かれています。見学は2階→1階という流れになります。

  • 1階:廃炉作業の現在
  • 2階:福島第一原発事故の発生状況
出典:東京電力ホールディングスHPより

見学は「シアターホール」から始まります。曲面の大型スクリーンと床に投影された事故の概要は迫力があり圧巻されます。特に床と大型スクリーンに投影された津波の迫りくる様子はその場にいるかのように思わせます。

出典:東京電力ホールディングスHPより

次のおすすめとしては「1~4号機の事象」です。事故の時に原子炉内部でなにが起きていたのかを実物模型を見ながら知ることができます。

出典:東京電力ホールディングスHPより

「その時、中央制御室では」では,当時の中央制御室が実寸大の映像とともにドラマが上映されます。最前線で何が起きていたのかどんな思いで対応していたのかが分かります。

出典:東京電力ホールディングスHPより

私が一番重要だと思っているのは「反省と教訓」です。ここではこの事故が人災であり,安全に対するおごりと過信があったことが分かります。この反省と教訓は原発に関係する人だけでなく,みんなが「今の自分」に置き換えて見直すきっかけに出来ればいいと思います。

出典:東京電力ホールディングスHPより

2階(過去)の見学が終わると,1階(現在)となります。

出典:東京電力ホールディングスHPより

フロア中央には「エフ・キューブ」という多面モニタがあり,現在の廃炉作業の様子が実寸大で見ることができます。設備の規模間を体験できるものとなっています。

出典:東京電力ホールディングスHPより

「汚染水・処理水対策」では模型に映像を投影しながら汚染水の発生から処理の流れまでを知ることができます。また,汚染水抑制のための凍土遮水壁についても知ることができます。

出典:東京電力ホールディングスHPより

「燃料取り出し・燃料デブリ取り出し」はこの事故による最大の課題であり本施設の中心的な展示になります。ここでは,床面スクリーンに実寸大の炉心を投影しながら燃料デブリの状況やロボットを使っての調査状況を知ることができます。

出典:東京電力ホールディングスHPより

「労働環境改善」では廃炉作業をする際の装備について実物を元に知ることができます。放射性物質と戦うためにどのような装備をしなければいけないのか,それが作業員にどれぐらい負担になるものなのかを少しでも体感できると思います。

出典:東京電力ホールディングスHPより

「廃炉現場のロボット」では高線量で人が作業できないエリアで活躍するロボットが紹介されています。燃料デブリ取り出しを行うには最先端技術を集結し新たなロボットを開発する必要があります。展示ではまだその一部しか見ることはできませんが,今後開発が進めば見れるようになるかもしれません。

出典:東京電力ホールディングスHPより

廃炉資料館の紹介動画を見ると概要が分かりやすくまとめられていますので是非ご覧ください。

出典:東京電力ホールディングスHPより

4.感想

福島第一原発事故を経験した私の感想としては「当時のあの瞬間を鮮明に思い出すことができる施設」です。事故の経験は10年経っても脳裏に焼き付き忘れることはありません。しかし,この施設で当時の映像を見るとより鮮明に思い出します。

二度と同じ過ちは犯してはならないし,この教訓を少しでも多くの人に知ってもらい生かしてもらわなければならないと強く思わせます。

このブログを始めたきっかけの一つとして廃炉資料館があります。事故の過酷さ失ったもの,そこから得た教訓というものはメディアだけでは伝わりきらないと思います。実物を見て感じて体感して生の声を聴いて,五感の全てを使って知ってほしいと心から思っています。

廃炉資料館は原発の事を知るだけではありません。そこから得られる教訓はきっと一人一人に生かしていけます。特にこれから将来を担う若い世代は一度見学して頂き「当たり前」の大切さ「失う」ということの意味を考えるきっかけにして頂きたいと思います。

5.おすすめプラン

 食事

廃炉資料館を見学した後は是非ふくしま復興のため富岡町での食事はいかがでしょうか?

~さくらモールとみおか~

廃炉資料館に隣接している複合施設でフードコートがあります。住民愛用の食堂として利用されており,地元のものを食べたい方や子ずれの方にお勧めです。

↓ブログで紹介していますのでご覧ください。

~ここなら商店街~

隣町である楢葉町にある商店街です。「焼肉」「定食」「かつ丼」「イタリアン」「パン屋」「ラーメン」がそろっており,幅広いニーズに答えてくれると思います。

↓ブログで紹介していますのでご覧ください。

 観光プラン

廃炉資料館の見学を含めた観光プランをブログで紹介しています。

ご覧いただき,プランニングの参考にしていただければと思います。

6.買って復興応援

「復興応援したいけど遠くて行けない」という方は是非福島の特産品を買って応援お願いします。

ブログで特産品を紹介していますので是非参考にしてみてください!

買って,ふくしま
ふくしまの名物や特産品を紹介します。

ふくしまの一押し特産品「三大銘菓」

 ①「ままどおる」



 ②「薄皮饅頭」



 ③「ゆべし」



7.カタログギフト

「福島県産品を知人や友人に送りたいけど何を送ったらいいか分からない」という方にはカタログギフトはいかがでしょうか?

以下より購入できますので参考にしてみてください。

コメント