訪問ありがとうございます!私の簡単なプロフィールは⇩こんな感じです。
~簡単なプロフィール~
・2011.3.11 20歳の時に福島第一原子力発電所で被災
⇒体験談はこちら【私の体験談】東日本大震災と原発事故~第1話_災害の始まり~ – ふくしま復興し隊 (fukushima-fukkoushitarou.com)
・原発事故の体験と教訓,廃炉作業の今を伝えていくことがライフワーク
・多くの人に福島の今と魅力を伝え,興味を持ってもらい復興に貢献するため活動中
第13話_真夏の現場作業
これは⇩第12話からの続きです。
今回は⇩の頃に経験した話です。
灼熱の現場
震災後初めての夏が来ました。真夏でも重装備は変わることがありません。
当初の私は
一番若いし体力もあるから大丈夫!
と根拠のない自信がありました。
その間違いは現場に行きすぐに思い知らされました。
タイベックはまさにサウナスーツそのものです。
汚染を通さないために通気性はありません。
全面マスクを装備し,汚染物質が入らないように装備の隙間をテープで止めます。そのためタイベックの中には熱がこもります。
ただでさえ,少し動くだけでも汗だくになる装備ですが,真夏には気温に加えて直射日光が当たるため,尋常ではない暑さです。
ある日現場作業に行った私は30分ほど作業したくらいに頭痛とめまいに襲われました。
初めは
また全面マスクきつくしすぎたのかな?
と思いましたが,その日は違いました。
次第に症状が重くなってきいます。
同僚が異変に気付いて
大丈夫か?
一旦帰ろう。
と言ってくれました。
⇩過酷な現場を紹介した映像がありますのであわせてご覧ください。
熱中症
すぐにER(救急救命室)に行き,診断してもらうと熱中症(軽度)と診断されました。
それもそのはずです。重装備に加えて,現場ではどんなに辛くても装備を外すことはできません。
当然水分補給もクーラーの効いた部屋もありません。
ほとんどの人は熱中症寸前の状態だったのではないかと思います。
現場に行くには重装備をしなければならず,装備するのにも時間がかかります。
また,現場から戻ってきても装備の脱衣と汚染検査をしなければ休憩所に行けないためそこでも時間がかかります。
そのため,一度現場に行くと基本的にはその日の作業が終わるまで戻れません。車一台にみんな乗っていくので,戻るときもみんなと一緒です。
「少し気分が悪いから一人だけ先に帰る」ということがなかなか言い出せません。
それはその日の作業を中止してみんな帰ることを意味するからです。
上司からは散々
少しでも気分が悪いと思ったら無理せず戻ってくること
と言われていましたが,私は
そんなこと言っても少しぐらいは我慢して頑張らないと作業終わらないよ・・・
自分だけつらいと言って,みんなに迷惑かけるのは申し訳ないし・・・
という気持ちがあり無理していました。
その結果,熱中症(軽度)となり余計に上司へ迷惑をかける結果となってしまいました。
当時のイチエフでは十分な対策がされていなかったため,熱中症が多発しました。
作業員はみんな汗だくで帰ってくるため,脱衣室は常に汗まみれになっていました。
ゴム手袋を脱ぐと大量の汗が手袋から流れ出る人や,現場の作業靴の中が汗でいっぱいになっている人がたくさんいました。
そんな過酷な現場ですが,暑いからと言ってイチエフの状況は待ってくれません。
みんながイチエフのいち早い事故収束を最優先に毎日頑張ってくれたおかげで今があります。
今考えると,人手もない,時間もない,十分な休息も取れない状況でよく乗り切ったと思います。
当時作業を行った皆様,本当にお疲れさまでした。心から感謝致します。
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この続きは⇩をご覧ください。
映画「fukushima50」
東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故について映画「fukushima50」で忠実に表現されていますので,ぜひ一度ご覧ください。
⇩ブログで紹介していますのであわせてご覧ください。
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