【私の体験談】東日本大震災津波と原発事故~第16話_増え続けるタンク~

私の体験談
ふくしま復興し太郎
ふくしま復興し太郎

訪問ありがとうございます!私の簡単なプロフィールは⇩こんな感じです。

~簡単なプロフィール~

2011.3.11 20歳の時に福島第一原子力発電所で被災

 ⇒体験談はこちら【私の体験談】東日本大震災と原発事故~第1話_災害の始まり~ – ふくしま復興し隊 (fukushima-fukkoushitarou.com)

・原発事故の体験と教訓,廃炉作業の今を伝えていくことがライフワーク

・多くの人に福島の今と魅力を伝え,興味を持ってもらい復興に貢献するため活動中

第16話_増え続けるタンク

これは⇩第15話からの続きです。

ふくしま復興し太郎
ふくしま復興し太郎

今回は⇩の頃に経験した話です。

大量のタンク

東京電力ホールディングスHPより

増え続ける汚染水は浄化装置を通すことでほとんどの放射性物質を除去することができます。

しかし,トリチウムなどの一部放射性物質は除去することができないため処理水をタンクに貯留する必要があります。そのため,日に日に増える処理水を保管するために早急にかつ大量のタンクが必要でした。

*トリチウムの詳しい説明についてはこちらを参照

東京電力ホールディングスHPより

当初設置されたのは「横置きタンク」「仮設タンク」です。

このタンクは工場で作られたものを持ってきて設置するだけのため,早急にタンクが必要なイチエフの状況にあっていました。

しかし,工場で作られるタンクは運搬も考慮する必要があり,小型のものしかありません。

タンク制作数も限られますし,増え続ける処理水を保管できるだけのタンクを賄おうとすると,小型タンクでは膨大な設置面積が必要となります。当然そんな設置場所はありません。

東京電力ホールディングスHPより

そのため次に作られたのは「フランジタンク」です。フランジタンクは部品を現地で組み立てることで簡単に作ることができます。

部品ごとにばらばらにすることができるため,現地までの運搬が非常に容易でありかつ部品の製造から現地組み立てまでが短期間でできます。

また,部品組み立てのため小型タンクより大きなタンクをつくることができることからフランジタンクが活躍しました。

タンクの設置工事

簡単に設置できるとは言っても,福島第一の現場環境ではタンク一つ設置するだけでも相当な苦労があります。

当然タンクは屋外に設置するため,真夏は常に直射日光に晒されます。さらに,鋼鉄のタンクはその直射日光を反射するため体感気温は相当なものとなります。

東京電力ホールディングスHPより

当然汚染するリスクが高いため,全面マスクタイベックを装備します。その重装備をした状態で地上約10mまでタンクを登り作業する必要があるのです。

全面マスクで見ずらい視界不安定なタンク上部上からと下からの直射日光線量の高い汚染水,ただでさえ大変な作業ですがイチエフではその作業が何倍も大変なものになります。

東京電力ホールディングスHPより

大変なタンク設置ですが,処理水は待ってくれません。まさに時間との戦いです。

多くの方の協力によりタンクが設置されたことで処理水の保管ができるようになりました。

当時の作業環境は本当に危険と隣り合わせでした。そんな中,最善を尽くして頂いた作業員の方たちに心から感謝致します。

この続きは⇩をご覧ください。

映画「fukushima50」

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出典:映画「Fukushima 50」公式サイト(https://www.fukushima50.jp/

東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故について映画「fukushima50」で忠実に表現されていますので,ぜひ一度ご覧ください。

⇩ブログで紹介していますのであわせてご覧ください。

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