【私の体験談】東日本大震災津波と原発事故~第10話_変わり果てた現場~

私の体験談
ふくしま復興し太郎
ふくしま復興し太郎

訪問ありがとうございます!私の簡単なプロフィールは⇩こんな感じです。

~簡単なプロフィール~

2011.3.11 20歳の時に福島第一原子力発電所で被災

 ⇒体験談はこちら【私の体験談】東日本大震災と原発事故~第1話_災害の始まり~ – ふくしま復興し隊 (fukushima-fukkoushitarou.com)

・原発事故の体験と教訓,廃炉作業の今を伝えていくことがライフワーク

・多くの人に福島の今と魅力を伝え,興味を持ってもらい復興に貢献するため活動中

第10話_変わり果てた現場

これは⇩第9話からの続きです。

ふくしま復興し太郎
ふくしま復興し太郎

今回は⇩の頃に経験した話です。

起床

次の日朝早く目覚めて緊急対策本部に行くと,ほかの人も大体起きていました。

みんな寝不足の顔に伸びた髭,ベトベトの髪をしています。

当然お風呂はありませんし,着替えもありません。

おかげで緊急対策本部の中は蒸れるような匂いがします。

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出典:東京電力ホールディングス

一度イチエフに来ると1週間は帰ることができません

帰るころにはすっかり汚い姿となっていますが,現場はそんなことを気にする余裕がありませんでした。

朝ごはんにまた非常食を食べると,総務班から「手が空いてる人は荷物運搬手伝ってください」と声をかけられます。

トラックで運ばれてきた食料品や装備品をみんなでバケツリレーをして搬入します。

これは朝と夕方の日課でした。

また,送られてくる非常食の段ボールも貴重な資源です。非常食を取り出した後の段ボールで寝床を作ったり,棚を作ったりして少しでも生活環境を改善しようと工夫していました。

初めての現場作業

搬入が終わるといよいよ準備して現場作業に向かいます。

*作業の詳細については秘密情報が含まれるため割愛致します。

またあのタイベックと全面マスクを装備します。

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出典:東京電力ホールディングス

タイベックに隙間ができると内部汚染してしまうため,全面マスクの隙間と手袋の隙間に粘着テープをぐるぐる巻きにします。

隙間がないようにしなければいけないため必然的に締め付けがきつくなります。

頭を締め付けられ,息苦しい中で作業をするため軽い酸欠状態になり,すぐに頭痛に襲われます。

だからと言って作業をやめるわけにはいかないためみんな我慢して作業を行います。

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出典:東京電力ホールディングス

初めて現場に行ったときに見たのはテレビで何回もみた1~4号機の姿です。

テレビで見て分かっていましたが,やはり現場で変わり果てた姿を見たときには虚しさと絶望感に襲われました

 ふくしま復興し太郎
ふくしま復興し太郎

こんなのもうどうにもできないんじゃないか 況なんですか?

と心の中では思いますがみんながなんとかしようとしている姿を見て気持ちを押し殺しました。

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出典:東京電力ホールディングス

海回りに行くと津波の爪痕がくっきりと残っていました。

鉄骨で頑丈に作られていたはずの設備が根こそぎ持ってかれていました。

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出典:東京電力ホールディングス

巨大なタンクもなぎ倒され潰されていました。

 ふくしま復興し太郎
ふくしま復興し太郎

この津波にのみこまれたら間違いなく生きてはいられないできないんじゃないか・・・

改めて津波の威力と脅威を目の当たりにしました。

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出典:東京電力ホールディングス

現場はどこも線量が高いため短時間での作業が求められます。

特に線量が高い場所は走り抜けなければいけません

重装備で走ったり急いで作業をするため,2時間が限界でした。

⇩イチエフの現場を描いた漫画があります。ブログで紹介していますので是非ご覧ください。

⇩漫画「いちえふ」の紹介映像もありますのであわせてご覧ください。

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出典:東京電力ホールディングス

 疲れて免振重要棟に戻りまた冷たいごはんを食べる。

1週間ほどそんな生活をし,ようやく交代になります。

Jヴィレッジまで帰ってくると

 ふくしま復興し太郎
ふくしま復興し太郎

ようやく人の住む世界に戻ってこれた!ないんじゃないか・・・

と思いました。

郡山の実家に帰り温かいごはんを食べたときは本当に当たり前の日常のありがたさを実感しました。

それと同時に奪ってしまった日常というものの大きさを改めて認識させられました。

自分なんかに背負えるものでないことは分かっていますが,現場作業を頑張ることで少しでも早く震災前の日常が取り戻せるならと思い,またイチエフへ向かいました。

⇩イチエフの現場を描いた漫画はこちら

この続きは⇩をご覧ください。

映画「fukushima50」

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出典:映画「Fukushima 50」公式サイト(https://www.fukushima50.jp/

東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故について映画「fukushima50」で忠実に表現されていますので,ぜひ一度ご覧ください。

⇩ブログで紹介していますのであわせてご覧ください。

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