訪問ありがとうございます!私の簡単なプロフィールは⇩こんな感じです。
~簡単なプロフィール~
・2011.3.11 20歳の時に福島第一原子力発電所で被災
⇒体験談はこちら【私の体験談】東日本大震災と原発事故~第1話_災害の始まり~ – ふくしま復興し隊 (fukushima-fukkoushitarou.com)
・原発事故の体験と教訓,廃炉作業の今を伝えていくことがライフワーク
・多くの人に福島の今と魅力を伝え,興味を持ってもらい復興に貢献するため活動中
第15話_汚染水との戦い
これは⇩第14話からの続きです。
今回は⇩の頃に経験した話です。
大量の汚染水
イチエフ事故収束の障害になったものの一つとして,大量の汚染水があります。
津波により大量の海水が建屋内に入ってきました。これにより電源設備を初めとする多くの設備が故障することになります。
設備の故障も障害の一つですが,それより障害となったものは汚染水です。
原子炉施設は発電時に発生した汚染水を保管し処理を行っています。この設備が津波による大量の海水によりすべて浸水しました。保管していた汚染水と海水が混ざり合ったことにより,大量の海水も大量の汚染水へと変わります。
通常の海水であればくみ上げを行い海へ流すことができますが,汚染水の場合はそのまま海へ流すと生態系に影響を及ぼす可能性があります。そのため,浄化してから海へ流す必要があります。
当然震災直後は多くの設備が故障しているため,大量の汚染水を浄化する装置もなければ移送する配管もありません。
さらに,水素爆発を起こした1号機,2号機,4号機は燃料を冷却するために原子炉建屋上部から注水を行っているため,冷却後の汚染水が建屋の地下に溜まり続けます。
しかも, 燃料 を冷却した水は高濃度の汚染水となりさらなる障害となります。
原子炉建屋は地震により至る所に亀裂が入りました。これにより,雨が降るとその亀裂から地下水が流入してくるため汚染水は日を増すごとに増えていきました。
当然原子炉建屋の亀裂は汚染水が邪魔をしているため修理することもできません。
増え続ける汚染水を一刻も早く処理しないと事故収束の遅れだけではなく,海への汚染水流出のリスクもありました。
この対策として行われたのが汚染水の浄化と保管です。
汚染水はそのまま保管してしまうと,濃縮し人が近づけないほどの放射能となってしまいます。そのため,浄化装置を設置し,浄化した処理水を保管する必要がありました。
汚染水処理
当然今まで大量かつ高濃度の汚染水を処理した経験はありません。また,現場の環境も最悪の状況であったため,浄化装置の設置は困難を極めました。
浄化装置設置場所の整備,電源ケーブルの敷設,移送配管の敷設,どれも事故現場でかつ早急に実施しなければなりません。
また,汚染水を一番近くで扱うため誤って水を被ってしまうと当然汚染しますし,汚染水の周辺は線量が高くなるため被ばくもします。
特に放射性物質を除去するためのフィルタは,そこに放射性物質が集まるため特に高線量となります。
当時そんな過酷な状況でも多くの作業員が協力し作業に当たってくださいました。そのお陰で徐々に汚染水のコントロールができるようになっていきます。
当時作業に従事された皆様,過酷な労働環境と被ばくのリスクを顧みずに対応して頂き,本当にありがとうございます。心より感謝致します。
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この続きは⇩をご覧ください。
映画「fukushima50」
東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故について映画「fukushima50」で忠実に表現されていますので,ぜひ一度ご覧ください。
⇩ブログで紹介していますのであわせてご覧ください。
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