
訪問ありがとうございます!私の簡単なプロフィールは⇩こんな感じです。
~簡単なプロフィール~
・2011.3.11 20歳の時に福島第一原子力発電所で被災
⇒体験談はこちら【私の体験談】東日本大震災と原発事故~第1話_災害の始まり~ – ふくしま復興し隊 (fukushima-fukkoushitarou.com)
・原発事故の体験と教訓,廃炉作業の今を伝えていくことがライフワーク
・多くの人に福島の今と魅力を伝え,興味を持ってもらい復興に貢献するため活動中
目次
第17話_Jヴィレッジでの生活
これは⇩第16話からの続きです。


今回は⇩の頃に経験した話です。


福島第二
福島第二での生活は3~4ヶ月ほど続きました。
体育館での生活は最初こそそこまで苦ではありませんでしたが,1週間,2週間と経つにつれだんだんと精神的にストレスとなってきました。
イチエフの現場では様々な問題がひっきりなしに起こるため,休んでいる夜中に呼び出されることはよくありました。
そのため,仕事とプライベートの区別をつけることが難しく,みんな仕事の合間に休憩をする様な覚だったと思います。


ただでさえストレスが溜まる状況の上に,全員での共同生活です。一番悩まされたのは夜中に体育館中に響くいびきです。
いびき自体,本人に悪気はありませんが周りの人はたまったものではありません。現場作業で疲弊しているのにいびきがうるさくて寝れないために睡眠不足になっている人は多かったと思います。


Jヴィレッジ
そんな生活をしている頃,Jヴィレッジでは「新広野単身寮」の建設が行われていました。
きれいな緑のグラウンドには大量の砂利が敷き詰められ,次々とプレハブ小屋が設置されていきました。
7月~8月頃には完成し順次入居が可能となりました。
きれいなグラウンドに申し訳ない気持ちはありつつも,入居する時は


やった!個室がある!」「これでようやく一人で眠れる
とうれしくなったのを覚えています。


部屋には必要な家具一式が用意されており,すぐに住める状態となっていました。
住み心地は福島第二に比べると段違いに良かったです。仮設ではありますが,食堂とシャワー室が寮の近傍に設置され,生活環境は大きく改善されました。
毎日温かいごはんが食べれる様になり,きれいなシャワー室で仕事の疲れをとることができました。
新広野単身寮が早く設置されたことは本当に助かったと思います。


しかし,グラウンドに急遽設置されたプレハブ小屋のため,生活をするにつれだんだんと問題が出てきます。
個室になったのはいいものの,壁は薄く隣の生活音がほぼ聞こえました。鼻をかむのに取るティッシュの音も聞こえるくらいでした。
当然天井も薄いため,普通に歩いても1階の人は「わざと大きい足音を立てているのではないか?」と思うほどでした。
建物の中には個室しかなく,トイレ,水道,食堂,シャワー室はすべて屋外です。そのため,冬場は温かいシャワーを浴びても部屋に戻る頃にはすっかり体は冷え切りました。
雨が降ると水はけが悪いため,砂利に大きな水たまりができます。外には照明が少ないため,道が見えずによく水たまりにはまりました。
一年経つ頃には私は


せっかく作ってもらった寮だけども,毎日イチエフと寮を往復する日々はまるで刑務所で生活しているみたいだ
と思うようになっていました。
今思うとその頃の私はまだ自分が加害者の立場であることをちゃんと認識できていなかったのだと思います。
当時は避難された住民の方々は私たちより苦しい生活,つらい思いをしていたはずです。
一向に改善しないイチエフの事故状況。
何もかも奪われ知らない土地に避難せざる負えなかった方々の気持ちを思うと個室で生活させて頂いているだけで十分恵まれていたと思います。
10年以上経っても帰れない場所が多くあり,多くの住民が未だ避難を余儀なくされています。
私一人の力ではこの状況を変えることはできませんが,この経験を語り継ぐことはできます。
このブログを読んで下さった皆様に少しでもこの経験と教訓が伝わるよう努力していきます。
それが私にできる贖罪だと信じて・・・
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この続きは⇩をご覧ください。
映画「fukushima50」


東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故について映画「fukushima50」で忠実に表現されていますので,ぜひ一度ご覧ください。
⇩ブログで紹介していますのであわせてご覧ください。
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